完全データ
印刷入稿の完全データとは弊社にて指定されたアプリケーションを用いて対象ファイルが問題なくファイルを開くことができ、なおかつ調整や変更・修正と行った後作業を一切必要としない状態のデータを指します。
では、完全データを作成するにはどのような点に注意が必要なのでしょうか。
基本カラーモードはCMYK
埋め込まれた画像・写真や図版等のカラーモードがRGBの場合は色再現性が著しく低下する場合があります。特にOffice系のドキュメントの場合、スクリーンショットなどをそのままカット＆ペーストするとRGBモードの画像が貼り込まれる事になってしまいます。
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RGBとCMYKでは色の表現方法の違いに加えて印刷インキやトナーの特性が加わり、RGBで表現できる色よりも狭い範囲しか表現することができません。
このことから、RGBのデータを何もせずにCMYKへ変換してしまうと、色がくすんだり、薄い色が飛んだり、濃い部分がつぶれてしまいます。
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上の図はRGBデータをCMYK出力した場合の色の変化を解りやすくしたイメージです。
仕上がりエリアの指定（トンボ）
通常、印刷出力するデータには仕上がりサイズを指定するためのトンボ（トリムマーク、レジストレーションマーク）を付けて頂きます。
特に塗り足しをしている場合や周辺部が白い場合など裁断位置が明確にして頂くために入れて頂く必要があります。
Office系（WordやExcel）で塗り足しがある場合はトンボを付ける事ができませんので、仕上がりサイズ＋上下左右に3mmの大きさで印刷エリアを指定して頂き、入稿時にその旨の注意書きをお付けください。
特に、ご注文いただいた仕上がりサイズと入稿いただいたデータの仕上がりサイズ・用紙サイズが異なる場合は作業がストップとなり、再入稿をお願いする事になりますのでご注意ください。
外部リンクデータ
EPSなどの外部データを埋め込んでいる場合、ファイルを移動するとリンクが外れる場合があります。また、データを入稿いただく際にフォルダ単位で圧縮してデータセット丸ごとのファイルでお送りい頂けないと、リンクファイルの漏れやリンク外れなどのトラブルが発生する場合もあります。
参照する外部データは、作成しているドキュメントファイルと同じフォルダかフォルダ内に作成した別フォルダに置いて参照することで、かなりのトラブルは未然に防ぐ事が可能になります。
外部ファイルのリンクが外れている場合は、一旦作業をストップの上、リンクの外れの無いデータを再入稿して頂きますのでご了承ください。